- 国際社会が2015年までに達成すると約束した8つのゴール
- 2000年9月、NYで開催された国連ミレニアム・サミットに、147カ国の国家元首を含む189の国連加盟国の代表が集まりました。そして、21世紀の国際社会が目指すべき方向性として「ミレニアム宣言」を採択しました。平和と安全、開発と貧困、人権とグッド・ガバナンス、アフリカの特別なニーズなどを世界共通の課題とし、一致団結して取り組むことにしたのです。そのために、まず実現すべき目標としてまとめたものが、ミレニアム開発目標(MDGs)。まさに、国際社会による「TAKE ACTION!」です。
MDGsは、「2015年までに、(1990年と比較して)1日1ドル未満で生活する極度の貧困人口を半減させよう」というゴールを含む、8つの期限付き数値目標です。ゴール1から7は、貧困・飢餓の半減、初等教育の普及、ジェンダー平等の達成、乳幼児死亡率の削減、妊産婦の健康の改善、HIV/エイズやマラリアなどの病気の蔓延の防止、環境の保護など、人々が人間らしい生活を営むための必須条件として、国際社会の支援を受けながら途上国が達成すべき目標ですが、8番目のゴール「開発のためのパートナーシップの推進」は、日本を含む先進国のアクションです。政府だけではなく、国際機関、民間企業、そしてNGOや私たちひとりひとりを含む市民社会が協力してActionを起こすこと、それがMDGs達成への近道です。
→ MDGsの1~8のゴールを見る (http://www.undp.or.jp/aboutundp/mdg/mdgs.shtml)
- 日本がアフリカのためにできるTAKE ACTION!
- 第四回アフリカ開発会議「TICAD IV」(5月28,29,30日、横浜)
TICADは、日本政府、UNDP(国連開発計画)、UN/OSSA(国連アフリカ担当事務総長特別顧問室)および世界銀行の共催で開催する、アフリカ開発をテーマとした国際会議です。アフリカの開発をさらに進めるために、日本が主導して、アジアとアフリカ、そして国連や世界銀行を含む国際社会とのパートナーシップを高めることを目標にしています。
1993年に第一回会議が開催されてから、今回のTICAD IVで4回目になります。TICAD IVは、「元気なアフリカを目指して」を基本メッセージに、アフリカの前向きな変化を後押しするために、「アフリカの経済成長の加速化」「人間の安全保障の確立(ミレニアム開発目標:MDGsの達成と、平和の定着/グッド・ガバナンス)」「環境と気候変動への対処」を三本柱に、国際社会がどのように効果的に協力していけるかを話し合います。MDGsの達成は、アフリカを元気にするための必須条件。
福田総理大臣は、アフリカへのODA(政府開発援助)を今後5年間で倍増することを既に発表しています。特に、道路や港など経済の活性化に必要なインフラの整備、安全な飲み水の供給、農業の生産性の向上、母子保健サービスの強化を重点的に支援していく、と表明しました。
TICADの話し合いの行方と、それに基づいて今後どんな「Action!」がとられるのか、注目しましょう。
- G8諸国のTAKE ACTION!
- 北海道洞爺湖G8サミットで、『開発・アフリカ』が主要議題に(7月7,8,9日)
今年7月7日~10日に北海道洞爺湖で開催されるG8サミットの主要議題の一つが「開発・アフリカ」です。議長国の日本は、TICADIVの成果も踏まえ、「MDGs達成に向けて、特に保健・水・教育分野に焦点をあてて、国際社会の取り組みを推進していく」ことを表明しました。8つのMDGsのうちMDG8は、ODA(政府開発援助)や、民間セクターなどとの幅広いパートナーシップを通じてMDGsを達成させよう、という先進国に課されたゴールです。MDGsの状況が芳しくないアフリカに対して、日本のリーダーシップのもと、G8諸国がどのような「Action!」をとるのか、注目しましょう。