TAKE ACTION CHARITY GALA 2010
一般財団法人TAKE ACTION FOUNDATION(代表理事:中田英寿)は、2010年10月30日(土)京都にて"TAKE ACTION CHARITY GALA 2010 with LOUIS VUITTON"を開催いたしました。CHARITY GALAとは、社会への支援・収益還元に活用することを目的として開催されるパーティーなどのことを指し、欧米ではチャリティオークションを実施しながら、数多く開催されています。TAKE ACTION FOUNDATION では、2008年に、『なにかできること、ひとつ。」をテーマに、CHARITY GALAを開催。売り上げの一部から、コンゴ民主共和国へマラリア予防対策として、蚊帳を寄付いたしました。2009年には、日本の匠が持つ価値と可能性をより多くの人に知ってもらう「きっかけ」作りを目的として、日本の伝統工芸・文化・技術の活性化プロジェクト支援のために開催しています。
2009年のCHARITY GALAの売り上げの寄付を元に、2010年にスタートした「REVALUE NIPPON PROJECT」は、日本の伝統工芸・文化・技術などを再評価し、新たな価値を創造することを目的として、日本の伝統技術の魅力をより多くの人に知ってもらう「きっかけ」をつくるべく活動するプロジェクトです。毎年異なるテーマを設け、プロジェクトの主旨にご賛同いただいたアドバイザリーの方々が選出した工芸家とアーティストによるコラボレーションで作品を制作し、この度のCHARITY GALAにて披露をすると共に一部をオークション、その後販売を行い、売り上げの一部を翌年の活動費とし、伝統文化の魅力を多くの人に伝え、更なる発展を目指しています。
今回の"TAKE ACTION CHARITY GALA 2010 with LOUIS VUITTON"では、日本文化をより体感いただけるようにとドレスコードを和装に限定。国内外から参加した来場者全てが着物に身を包み、中田自身も紬織の人間国宝で染色家でもある志村ふくみさんにしつらえていただいた着物姿で参加しました。
第1部の智積院では、茶道裏千家によるお茶席、ライトアップされた名勝庭園や国宝障壁画の自由拝観のほか、井上八千代氏による能楽と京舞の特別な演目をご覧頂きました。
お茶席は、海外からの参会者も多いこともあって立礼式で行われ、千宗室家元自らがおもてなしをする貴重な体験を提供。参道の一部に、今回の会場演出・堀木エリ子氏がこの日のために制作したルイ・ヴィトンのモノグラム入り和紙の灯籠が飾られる中、真言宗智山派の職衆による斉唱で誦せられる仏教音楽"声明"が唱えられ、井上八千代氏が「猩々」を舞う姿は、まさに幽玄で、古来より伝承されてきた日本文化を感じるプログラムとなりました。
第2部はハイアットリージェンシー 京都に会場を移し、 「REVALUE NIPPON PROJECT」により制作された、5組の工芸家とアーティストによるコラボレーション作品の披露や、貴重な体験を提供する権利などを出品するチャリティオークションを開催しながらの晩餐会。
会場には女優の江角マキコさんやアーティストの河村隆一さんなど著名人も来場、より一層と会場を華やかにしてくださいました。中田英寿をはじめとしたアドバイザリー、工芸家、奈良美智氏や町田康氏といったアーティスト「REVALUE NIPPON PROJECT」で制作された作品は、アーティスト同士のコラボというだけあり、それぞれの作風がぶつかりあって生み出された、新しい世界、ひらめきを感じる作品がずらりと並び、また若手工芸家たちの特徴や技術の素晴らしさに、来場者たちからも感嘆の声があがっていました。
オークションでは、コラボ作品の一部のほか、友禅の老舗「一ノ橋」によるルイ・ヴィトン特製の着物&綴織・人間国宝による帯や、本プロジェクトの趣旨に賛同して頂いた著名人との体験型のオークション品など、合わせて11の商品を出品しました。落札合計金額は24,080,000円、今回の売り上げは、次期以降の「REVALUE NIPPON PROJECT」をはじめとした日本の伝統文化や伝統工芸を支援する活動ために活用されます。
中田は、来場者と触れあいながら日本文化の素晴らしさについて語りあい、「日本全国を旅している中で、感じたことや考えたことを形にしていきたいと思いました。」
「今回のGALAに対していろいろな思いがありますが、何よりも今回は参加した皆様が伝統文化にふれて楽しんでいただけて良かったと思います。普段伝統文化にふれる機会は少ないと思いますが、これからもこういった活動を継続していけたら良いと考えています。」と話しながら、今後の活動継続にも意欲を見せていました。
2010年11月 1日