イナズマイレブン3による「11 for Africa」発表会レポート
2010年3月28日(日)、東京ビッグサイトにて開催されたイナズマイレブン2のゲームの全国大会 「フットボールフロンティア」。全国から多くのイナズマイレブンファンが集まり、白熱した決勝大会が繰り広げられる中、大会終了後には「イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー」の発売が発表されました。登場人物などの詳細が明らかになると、会場に集まった多くの子どもたちから大きな歓声があがり、大盛り上がり!!そして、最後に株式会社レベルファイブの日野社長と代表理事である中田より「イナズマイレブン3」による「11 for Africa」の発表が行われました。
また、当日は、今回のプロジェクトに現地でご協力をいただく日本ユニセフ協会の浦上綾子氏、また、南アフリカ大使ガート・J・ブログラー氏にもご登壇いただき、南アフリカの現状や課題についてお話しいただきました。
代表理事 中田英寿のコメント
僕たちTAKE ACTION財団としては昨年、設立してから色々な活動を行ってきましたが、今年に関しては若年層、特に学生、大学生以下の若い層に対してアプローチし、プロジェクトを行っていきたいと思っています。
先日、ベルマーレ平塚と行った試合では、ハイチで起こった地震に対する緊急支援を目的としたグッズの販売や、アスリートを集め「TAKE ACTION FOR HAITI」というチャリティーオークション,をYahoo!特設サイトで行っており、スポーツ界の中でも垣根のあった横の繋がりを越えて様々な方にご協力いただいています。
今回は、こういうスポーツに限らず色々なことを垣根を越えてやっていきたいと考えている中で、「イナズマイレブン」と共に新たなプロジェクトを立ち上げられたことを非常に嬉しく思っています。
この「11 for Africa」の仕組みは、「イナズマイレブン3」を1本ご購入頂くと、サッカーということで11円がサッカーボールを活用した支援に回ることになっています。子どもたちには、「何かをやって」というよりも、「ただ、ゲームを買って、楽しんでほしい」ということなんです。ほんとにこういう若いうちから、色々な活動に間接的にでも参加するというのは、この先、世界における日本にとって非常に大事になるのではないかと思います。支援の内容については、ユニセフを通じ南アフリカにおけるサッカーボールを使った教育プロジェクトということになっています。
このプロジェクト自体は、昨年、甲府で行った試合の中で同じ活動を行い、そこで2万個というボールを南アフリカに贈ることが出来ました。そしてこの3月に2万個全部の配布を終えたのですが、まだユニセフが行う教育プロジェクト全体の100万個という目標に対しては15%(15万)というボールしか寄付できていません。
今回、こうしてご協力をいただいたイナズマイレブンをはじめ、それを購入してくれる方々みなさんを巻き込んで、楽しい活動になればと、僕自身も楽しみにしています。
日本ユニセフ協会・浦上綾子さんからのコメント
青少年にとって厳しい南アフリカの社会環境を生き抜く力(ライフスキル)の育成には、サッカーの力は絶大です。犯罪、麻薬、飲酒等から、子どもたちの関心をサッカーに向けさせるという意味だけではなく、子どもの尊敬を集めるサッカーのコーチからは、暴力の野蛮さ、公正であることの大切さ、ジェンダーによる差別の無意味さ、さらには、エイズから身を守るための方法等についても学んでいくことが可能です。これが、将来的に100万人の子どもたちを対象とている、官民共同の本ライフスキル教育プロジェクト「Let's Play a Million」の目的です。
そして、この子どもたちのモチベーションをさらに引き上げ、希望をもたらしてくれているのがサッカーボール。昨年、TAKE ACTION FOUNDATION様のご支援で頂いた2万個のサッカーボール支援では、南アフリカ全国12箇所で実施されたスポーツフェスティバルにて配布されました。これらのフェスティバルは、ユニセフと南アフリカ政府教育省が主催し、SuperSport社等の現地スポンサー企業の支援によって実現し、約4万人の子どもたちが参加しました。
今回、昨年の「TAKE ACTION in 甲府」からのご支援に引き続き、株式会社レベルファイブ様との新規タイアップ事業「11 for Africa」から、本プロジェクトへさらなるご支援を頂けることに対し、ユニセフ南アフリカ事務所は大変興奮しており、日本ユニセフ協会としましても、このように私たちの活動を広く伝える機会をいただけたことに大変感謝しております。
また、選手時代から、南アフリカサッカー界を牽引され、「Let's Play a Million」開始時から積極的に関わっているサッカー南アフリカ代表チーム副監督のピッツォ・モシマネ氏が、わざわざ以下のメッセージを寄せてくださいました。
ピッツォ・モシマネ氏からのメッセージ
「南アフリカの子どもたちにサッカーボールを届ける「Let's Play a Million」は、多くの子どもたちにサッカーボールを届け、夢と希望を与えることができるプロジェクトです。本プロジェクトに温かいご支援をいただき、TAKE ACTION FOUNDATION様、及び株式会社レベルファイブ様には大変感謝しております。今後とも、南アフリカ共和国と日本との友好関係が長く続くことを心より願っております。」
南アフリカ大使ガート・J・ブログラー氏コメント
まずは、レベルファイブの皆様、そして中田さん始めTAKE ACTION FOUNDATIONとユニセフの皆様にお礼を申し上げたいと思います。
この「11 for Africa」は、皆さんのすばらしいご好意を通しまして南アフリカの恵まれない子供たちにたくさんのサッカーボールをプレゼントするというすばらしいプロジェクトで、子供たちに喜びと、それから幸せと色々なものをもたらしてくださいます。南アフリカの子供たちはサッカーが大好きです。
ただ、今まで子供たちの中でも運の良い子供たちは、テニスボールを使っていたりするのですが、それ以外の子供たちは、紙やボロで作ったボールでサッカーをしていたのですけれども、TAKE ACTIONによるこの「11 for Africa」というプロジェクトを通しまして本物のボールでサッカーができるようになります。
改めて、この「11 for Africa」というプロジェクトを立ち上げていただき本当にありがとうございます。
また、まもなくサッカー W杯が始まりますけれども南アフリカは準備万端整っております。このW杯は今までになく一番すばらしいW杯になると確信しております。どうぞ、皆様のお越しをお待ちしております。
「11 for Africa」とは?
今回、発表させていただきました「イナズマイレブン3」との共同プロジェクトである『11 for Africa』では、「イナズマイレブン3」が一本販売されるごとに、11円を株式会社レベルファイブより一般財団法人TAKE ACTION FOUNDATIONを通して日本ユニセフ協会に寄付され、南アフリカ共和国でユニセフが実施するサッカーボールを通じた教育プログラムに活用されます。
ユニセフならびに南アフリカ政府教育省、現地パートナーは、最終的に100万個のサッカーボール配布を目標としており、「11 for AFRICA」をはじめ様々な活動に対してご協力を募っています。
今回、一般財団法人TAKE ACTION FOUNDATIONでは、目標である100万個のサッカーボール配布活動に対して、少しでも協力できるように、活動を続けてまいります。
2010年4月 3日