----それは、長い年月を経て受け継がれてきた伝統の「技」。 |
日本の技術や伝統文化の素晴らしさは、国外で高い評価を受ける一方、国内ではその価値に気付かれていないことも多くある現実。匠が持つ価値と可能性を、より多くの人が理解し、新たな価値へと可能性を広げられたら。さらには国境や文化を越えて、世界中の人々へ届けることができたら。 |
そんな思いから、日本の伝統・文化をより多くの人に知ってもらうきっかけ」をつくり、新たな価値を見出すことにより、伝統文化の継承・発展を促すことを目的とする「REVALUE NIPPON PROJECT」が立ち上がりました。
本プロジェクトは、前年のチャリティ・ガラでのオークションやその他の販売などで集まった収益金を活動費として実施します。
“陶磁器”、“木工”。“ガラス”といった工芸ジャンルから毎年ひとつをテーマに選出。
プロジェクトの主旨にご賛同いただいた、様々な分野の専門家によるアドバイザリーボードメンバーが、テーマとなったジャンルの工芸家とアーティストやデザイナーといった共同制作者を選び、
そのコラボレーションでチームを結成、自由な発想で作品を制作していきます。
同時にTAKE ACTION FOUDATIONでは、この作品制作を通じて、伝統工芸の魅力を広く伝えるために広報活動を行うほか、
作品が完成後には展示会・販売等を実施していきます。
完成した作品は、その年のチャリティ・ガラで初披露されるとともに、一部を会場でのオークション、その後も展示や販売を行い、
その収益金を次年度以降の活動費として、プロジェクトを継続していきます。
友禅、浴衣、小紋などの柄や文様を美しく表現するのに重要な工芸用具。型地紙(かたじがみ/柿渋を使って和紙を貼り合わせた紙)に、200本以上の彫刻等を駆使して、模様を彫り抜きます。
特に、型紙の日本生産量99%を誇る三重県の伊勢型紙では、錐彫り、道具彫り、突彫り、引彫りという4つの彫刻技法を使い分けて創出します。その繊細な美しさは、単なる工芸用具に留まらず、
美術工芸品としての価値も見出しています。精巧で緻密なこの彫刻技法は、型紙だけでなく、襖(ふすま)、屏風などといったインテリアなどにも使用されています。
『竹』という素材は、日本人のあらゆる生活に種々雑多な形で入り込み今日に至りました。古くから民具として扱われてきた笊(ザル)などの民芸品を製作し、日本人には切り離せぬ存在となっている地方民芸や、茶器、華器といった、美術工芸。また、斬新なアイデアと『竹』の素材が持つ応用力によって、現在はあらゆる作品が生み出されています。
日本特有であり、日本国内で作られている紙で、『わがみ』とも呼ばれる和紙は、楮・三椏・雁皮など、長繊維である靱皮繊維などを原料とし、トロロアオイの根や、ノリウツギの樹皮などから抽出した粘剤(ねり)をまぜ、流し漉きと呼ばれる日本独特の技法で漉かれた手漉きの紙のことを言います。薄くて強靭、風合いが美しいのが特徴です。古くから全国的に生産されてきた和紙は、産地による個性もさまざまで特徴が異なります。
陶磁器とは、陶土や良質の粘土を主原料とし、これに長石や石英をまぜて焼いて造ったもので、一般的に”やきもの”といわれるものの総称。起源は人類の文化が芽生えた数千年前にさかのぼると言われ、日本においても、中国や朝鮮半島の影響を受けて発達しながら、17世紀以降日本独自の作風がつくり出されるようになりました。原材料や焼成温度などにより分類されており、陶器は粘土、磁器は石の粉末を用います。また、素焼きしたものに釉薬をかけることで風合い変りますが、この釉薬は現在何千もの種類があるといわれおり、陶磁器の可能性の深さを感じることができます。有田、瀬戸、唐津、美濃、笠間、益子、その他にも産地が全国的にあり、その違いを楽しむことができます。